近年賃貸住宅の退去時の敷金精算トラブルが増加傾向にあります。
 このトラブルを未然に防止するためには、賃借人の原状回復義務とは何かを明確にしそれに基づき退室時における賃貸人と賃借人の費用負担を決定するために、入居時の物件状況確認と契約締結時の契約条件を当事者が十分に理解していることが大変重要です。 次に述べる「入居のしおり」は、賃借人に自分自身の責任を十分に理解していただき、未然にトラブルを防止し快適な共同生活を送ることができるよう、一般的なことを詳細な項目まで網羅する内容で作成いたしました。
入居のしおり   
                         目    次
1.入居前  (5)ダニ防止
 (1)契約について  (6)防犯・防災・災害時の対応について
 (2)物件状況の確認 4.更新
2.引越  (1)更新手続きの基本的な流れ
 (1)旧宅への引越手配 5.解約
 (2)新居への引越当日  (1)解約予告から敷金精算までの基本的な流れ
 (3)入居後近日中  (2)室内点検
3.入居中ご注意いただくこと 6.退去時の注意事項
 (1)手続きについて  (1)公共料金の支払い
 (2)生活全般について  (2)清掃・ゴミ処理
 (3)部屋のお手入れについて  (3)鍵の返却
 (4)結露・カビ対策  (4)その他の届出など
1.入居前
(1)契約について




        
目次へ戻る
 賃貸借契約書は貸主と借主が合意した賃貸借の条件を示す重要な書類です。使用方法が制限される場合がありますので、もう一度「賃貸借契約書」の内容を確認し、ルールや約束事を守るよう注意して下さい。
 また、契約が終了(退去)するまで契約の際に受領した「重要事項説明書」などの書類と一緒に大切に保管して下さい    
(2)物件状況の確認 お部屋をお使いになる前に、必ず設備に異常がないか、床、壁、天井などに傷や汚れがないかを確認して下さい。これは、退室時の原状回復の費用負担を決める貴重な資料となります。
2.引越し
 引越はあわただしいものです。下記のチェックリストを参考にして、各種手続きには、時間的余裕を持って  スムーズに作業を進めましょう。(別紙チェックリストも参考にしてください)
(1)旧宅の引越手配
















        目次へ戻る
□電力会社への連絡 領収書に記載されている営業所へ連絡します。
□ガス会社への連絡 領収書に記載されている営業所へ連絡します。
□水道局への連絡 領収書に記載されている営業所へ連絡します。
□電話の移転・新設 移転はNTTの116番へ連絡します。
新設はNTT窓口又は取扱店で手続きします。
□郵便の転送届 郵便局にある「転送届」に必要事項を記入し、
ポストに投函します。
□住民票の転出届 市区町村役所(または出張所)に転出届を提出し、『転出証明書』を受け取ります。
□公立学校の転校手続 現在通っている学校へ転校届けを出します。
□新聞配達中止の連絡 新聞配達店へ連絡します。
□NHKへの連絡 領収書に記載されている営業所へ連絡します。
□その他
(2)新居の引越当日





















        目次へ戻る
□電気のチェック        電力会社に電話。分電盤(ブレイカー)またはドアに葉書が付いていますので、住所氏名等を記入し送付してください。
□水道のチェック 水道局に電話で連絡を取ってください。
□ガスのチェック 入居前にガス会社に連絡し、ガス開栓を受けて下さい(ガスの開栓は本人の立会が必要です)。
□電話 モジュール(電話線)をつなぎ発信できるか確認してください。
□表札の表示 玄関、郵便受けに表札を掲示してください。
□ご近所への挨拶 遠くの親戚より近くの他人。困ったときお世話になることもあるかも知れません。めんどうがらずに上下左右の部屋の人に挨拶をしてみてはいかがでしょうか。
また、町内会や自治会は地域の情報、防犯、災害対策などであなたの生活を支えます。
□ゴミの処理 ダンボールなど大きな物は引越業者で処理してくれる場合が多いのであらかじめ相談してください。
※上記手続きを確実に行わないと、使用開始以前の料金が請求されてしまう等のトラブルが発生する可能  性がありますのでご注意ください。
(3)入居後近日中









        目次へ戻る
□役所に転入届の提出 転入先の市区町村役所(または出張所)で『転出証明書』と一緒に転入届を提出します。
□運転免許証の住所変更 新住所の警察署で、住所変更の手続をします。
運転免許証、住民票などが必要です。
□銀行等へ住所変更 銀行、郵便局等に連絡し住所変更の手続をします。
□保険の住所変更 保険会社に連絡し、住所変更の手続をします。
□クレジットカード住所変更 クレジット会社に連絡し住所変更の手続をします
※なお、引越作業で本物件等に損害が発生した場合には、入居者に費用を負担していただきますので注意  をお願いいたします。
3.入居中ご注意いただくこと
 入居中ご注意いただくことは次の通りです。入居者の日常の不適切な手入れもしくは用法違反により、当 物件などに損害が発生した場合には、修繕・原状回復費用を負担していただくことになりますので、十分  なご理解をお願いいたします。
(1)手続きについて










        目次へ戻る
@家賃のお支払い
  ・支払期日、金額等をご確認下さい。お支払いが遅れますと遅延損害金が     発生したり、契約が解除になる場合がありますのでご注意下さい。
A契約内容の変更
  ・入居者の変更や契約事項の変更が発生した場合は必ず窓口の業者にご連   絡下さい。
B町内会
  ・加入が義務づけられている場合は必ず入会し、会費の納入や回覧板の手    配等を忘れずに行ってください。地域の方々との交流も快適な生活のため    に役立ちます。
(2)生活全般について 



















































        目次へ戻る
@ゴミ出しのルール
  ・地域により分類、回収方法が異なります。ゴミはしっかり分類し、「決められ   た日に決められた場所へ適切な方法で」処分してください。
A騒音
  ・テレビ、ステレオ、ピアノ(ピアノ可の場合)など、音を大きくしすぎますと、ご   近所の方々に迷惑をかけることになります(壁から離して置きましょう。また   深夜早朝にはヘッドホンを使いましょう)。
  ・昼間はそれほど気にならない音や振動(例えばトイレやお風呂の排水、掃    除機、洗濯機、ドアの開閉、階段の利用など)でも、深夜、早朝にはご近所   の迷惑となる場合がありますので、十分注意して下さい。
  ・階下への音を和らげるためイスやテーブルの脚にゴムキャップをつけましょう  ・契約で使用を許可されている場合以外は楽器等の演奏はできません。
   また、夜間や早朝の演奏はご近所の迷惑になるのでやめましょう。
B水濡れ
   コンクリートは、見かけによらず水を通しやすく、少量の水でも階下に水漏れ  する場合があります。基本的に床に防水処理をしているのは浴室だけですか  ら、水をこぼさないように注意して下さい。こぼしてしまった場合は、速やかに  乾いた布で拭き取って下さい。
   洗濯機の給水、排水ホースがしっかりと差し込まれているか時々チェックし   て下さい。
   また、故障などで断水した場合は、必ず水道の栓を閉めて下さい。開けたま  まだと知らない間に水が溢れ水濡れを起こす場合があります。
   階下にまで水濡れが達している可能性がある場合、階下の居住者に連絡   し、濡れて困るものは移動してもらいます。照明が濡れた場合は完全に乾く   までブレーカーを落としていただき漏電を防ぎます。状況がひどい場合、電力  会社、管理業者に連絡します。
Cペットの飼育
   ペットは許可されている場合を除き飼育できません。また、許可されている  場合でも、鳴き声や臭い、抜け毛、ノミ・ダニの発生などに留意し、ご近所の   方に迷惑にならないようお願いいたします。飼育しているペットが襖、障子、   柱に傷を付け、あるいはハウスクリーニングしても脱臭できない臭いが残った  場合には、賠償責任が発生しますので十分注意をして下さい。
D共用部分
   廊下、玄関ホール、ベランダなどは、居住者全員の共用部分です。私物や  ゴミ、出前の器、自転車等を放置しますとご近所の方に迷惑をかけると共に、  災害時には避難の妨げになることかがありますのでやめましょう。
E駐車場(契約がある場合)・自転車置き場
 《駐車場》
 ・駐車場内では事故を起こさないことが第一です。特に子供に気をつけましょう ・指定された場所にきちんと駐車しましょう。違法駐車や無断駐車は緊急時に   消防車、救急車、パトカーの通行を妨げるおそれがあります。
 ・夜間、早朝にはクラクションやエンジン音に気を配りましょう。
 ・お子さんが駐車場で遊ばないように注意しましょう。
 《自転車置き場》
 ・自転車・バイクは決められた場所に、きちんと整理しておきましょう。
 ・鍵は必ずかけましょう。
(3)部屋のお手入れに
  ついて














































































































        目次へ戻る
 お部屋と設備は大切に扱って下さい。乱暴な使い方や誤った使い方をされますと不具合を生じ、ご近所の方に迷惑をかけたり、場合によってはご自分で修理していただく場合があります。
 なお、入居直後に設備などの不具合を発見した場合、速やかに管理業者までご連絡下さい。
@玄関
  ・通常玄関の床部分は防水処理をしてありませんので、掃除をするときに散    水すると階下への水漏れを起こしてしまいます。汚れがひどいときには洗剤   を含ませた雑巾で拭き取りましょう。
  ・ドアを開閉する際にきしみ音がしたり、ドアクローザーの調子が悪いときは、   防錆潤滑剤などをスプレーします。
A居室
 《畳》
 ・直射日光と湿気を避け、部屋の風通しを良くします。普段の掃除はホウキで   良く掃くか、掃除機をかけます。
 《カーペット》
 ・ゴミがたまりやすいので、こまめに掃除機をかけるようにしてください(特に壁   ぎわ)。汚れがひどいときは、中性洗剤を使い、叩くようにして拭き取ってくだ   さい。
 《フローリング》
 ・乾拭きをします(水拭きは避けてください)。ワックスを使用する場合は、専用   のワックスを使用してください。キャスター付きのイス等によるフローリングの   キズ、ヘコミは入居者の負担で原状に復していただきます。
 《壁、天井(クロス)》
 ・壁などの釘穴、ネジ穴、天井に直接つけた照明器具のあとは、入居者の負担  で原状に復していただきます。
 ・冷蔵庫、テレビなどの電化製品の裏側は静電気による黒いススが付くことが   あります。防止するには電化製品を壁から離しておくか、壁との間に板を置く   と良いでしょう。
 ・クロスはこまめに乾拭きをしてください。汚れた場合は強くこするとかえって汚  れが広がりますので、ブラッシングで汚れを浮かし、固く絞った雑巾で拭いて  ください。
B台所
 《流し台》
 ・ステンレスは放置しておくと錆びることがあります。スポンジや柔らかい布で   中性洗剤か家庭用クレンザーで汚れを落とします。
 ・野菜クズやゴミ、使用済みの油等は流さないようにしましょう。流しの排水口   には、ゴミ受けようにかごが付いていますので、こまめに掃除をしましょう。    油よごれの放置は、入居者の負担で除去していただくことになりますので、   注意をお願いいただくことにします。
 ・キッチンの油汚れはすぐに拭き取りましょう。時間が経つと取れにくくなります  また、壁や床にも飛び散っていることが多いので、忘れずに拭き取りましょう。 ・氷点下に気温が下がる時期は、就寝時に水道の栓を少し開け、水を少しずつ  流しておき、水道管の凍結を防ぎます。
 《換気扇》
 ・油がつきやすく、ゴミが付着したままにしておくと故障の原因になりますので   こまめに掃除してください。油汚れの放置は入居者の負担で除去をいただくこ  とになりますので、注意をお願いいたします。
C浴室
 《床排水口》
 ・目皿にたまる髪の毛等は、毎日取り除きましょう。
 ・目皿を取り外して使用すると、配水管を詰まらせる原因となります。
 《浴槽・浴室および洗面所》
 ・スポンジや柔らかい布で中性洗剤を使い、定期的に掃除します。
 ・タワシやベンジン、シンナーは絶対に使用しないでください。
 ・浴室は湿気が多く結露やカビが良く発生しますので、換気に十分注意してく   ださい。
 ・ユニットバスはFRP(強化プラスチック)で出来ており、重いものを落としたりす  ると、ひび割れる可能性があります。
 ・釜の内部に垢が付着していると不衛生な上、熱伝導が悪くなり不経済です。   ホースを差し込むか市販の洗浄器具で定期的に清掃してください。
D水洗便所
  水洗式便所は、次のことを厳守してください。
 ・使用する紙は、トイレットペーパー以外のものは絶対に使用しないでください。
  紙オムツ,綿、新聞紙等を流すと配水管を詰まらせます。
 ・便所の床は基本的に防水加工しておりませんので、水洗いは出来ません。
  掃除の時は雑巾で拭き取るようにしてください。
 ・アルカリ性及び酸性洗剤は、排水パイプや浄化槽を傷めるので使用しないで  ください。
 ・水止まらない時は、ロータンクの蓋をとつて中の弁がしっかり止まっているか   確認し、鎖がからまっていたら正しい状態に戻してタンクの蓋を閉めます。
  それでもなお水が止まらないときは、止水栓を右に回し水を止めたあと、専門  業者又は管理業者に連絡してください。
E水道パッキンの交換方法
 ・水道パッキンのゴムが古くなり摩滅してくると水漏れを起こします。以下の方   法で交換してください。
  T.元栓を閉め、住居全体の水道を止めます。
  U.蛇口のハンドルを全開し、水洗のハンドル下のネジを外します。
  V.中を覗くと「コマ」が入っていますので、ピンセットなどで抜き出し、コマに     付属しているパッキン材を取り替えます。
  W.給水栓の上部を斜めに持ち、指先でコマが落ちないように押さえながらは    め込み締め付けます。
  X.水道の元栓をもとどおりに開けます。
 ※自分でできない場合は専門業者または管理業者に連絡してください。
F排水管
 ・万一、流し台・浴室・水洗便所の配水管が詰まったときは、絶対水を流さない  ようにしてください。詰まった場合は、ラバーカップ(スポイト)を使います。それ  でもだめな場合は専門業者または管理業者に連絡してください。修理に要す  る費用は、配水管を詰まらせた方の負担になり、漏水で階下の家具等に損   害を与えた場合には損害賠償責任が発生することもありますので、注意事項  を良く守り、清潔に使用してください。
Gその他
 《タバコ・線香のヤニ》
 ・クリーニングしても落ちないタバコ、線香のヤニは、入居者の責任と負担で除  去していただくことになりますので、あらかじめご理解のうえ、換気等十分な   注意を心がけてください。
 《エアコンのフィルター》
 ・掃除機でホコリを吸い取るか、水洗いした後陰干しします。フィルターが詰まる  と効率が悪くなり、冷暖房が効きにくく、電気代もかかりますので1〜2週間   に一度は掃除してください。
(4)結露・カビ対策


















        目次へ戻る
 冷たい水をコップに入れておくと「露」がつくのと同じ原理で、気密性の高いマンションでは、冬や梅雨の時期には結露が発生しやすくなります。結露は、カビやダニの発生原因となりますから以下の点を実行してください。なお、結露を放置したことにより拡大したカビ、シミは入居者の責任と負担で除去していただくことになりますので十分な注意をお願い致します。
 ・壁や天井のカビは、カビ取剤や塩素系漂白剤を水で薄めて拭き取ると効果的   です。
 ・冬にストーブを使うと水分が発生しますので、まめに換気を行いましょう。
 ・台所で煮炊きをするときは、必ずレンジフード、換気扇を回すようにしましょう。
 ・晴天の時には窓や押し入れ、襖等を解放し換気を心がけましょう。
 ・室内に洗濯物を干さないようにしましょう。
 ・家具を置くときは、壁にぴったり付けずに隙間をあけましょう。
 ・押入は湿気がたまりやすい場所です。木製のスノコを引き通気を良くしたり、   除湿剤を使用したりして対策を講じてください。
 ・アルミサッシや窓ガラスには結露が発生しやすいので、こまめに水滴を拭き   取るようにしましょう。またカーテンはぬれやすいので、防水加工されているも  のが良いでしょう。
 ・梅雨時はエアコンや除湿機で室内の湿度をコントロールしましょう。(湿度計   があると大変便利です)
(5)ダニ防止










        目次へ戻る
 マンションでは結露やカビのほか、ダニの発生にも十分注意する必要があります。一般的にダニの発生は6月〜10月、特に高温多湿の夏がピークといわれていますが、最近の住宅は、気密性が高く冬でも暖房等で快適な環境が保たれていますので、1年を通じて予防が必要です。
 ・畳の上にカーペット等を重ね敷きする場合は、ダニが繁殖しやすいので、特に  念入りに掃除機をかけるようにしましょう。その場合、畳の下に市販の防虫紙  を敷くと効果的です。
 ・布団や毛布は日光で乾燥させるか、布団乾燥機を使うようにしましょう。
 ・ダニ予防のためには前項の「結露・カビ対策」を参照し、押入やタンスに防湿   剤、防虫剤をうまく活用し、ダニが発生しずらい環境を作るように心がけてくだ  さい。
(6)防犯・防災・災害時   の対応について






















































































































        目次へ戻る
@鍵と防犯
 ・鍵は、入居者の生命、財産を保護し、プライバシーを守ってくれる大切なもの   です。鍵を紛失したり盗難にあった場合は、ただちに管理会社(または家主)
  にお届け下さい(有料にてシリンダー交換をいたします)。また、鍵に部屋番   号や名前を書いた札をつけることは、紛失した場合に危険ですからおやめ下   さい。
 ・外出時には玄関はもちろんベランダやトイレ、浴室の窓などの施錠チェックを   忘れずに行い、長期にわたり留守にする場合は、新聞の配達を止めるなどの  気配りをして下さい(契約書で、長期間留守にする場合、家主又は管理業者   に連絡する旨の条項があれば必ず連絡して下さい)。
Aガス
  住宅へのガスの供給は、都市ガスとプロパンガスの場合があります。供給と  種類の小手なる器具を使うことは危険ですので、必ずお手持ちの器具の表示  を確認し、供給ガスと一致していることを確認して下さい。
 ・ガスは取扱を誤ると大事故につながる恐れがありますので、次のことを厳守し  安全に使用して下さい。
 《ガス臭いと思ったら》
 ・元栓を閉め、窓や戸を全部開け換気した上でガス会社に連絡してください。
  この時、照明をつけたり換気扇を回したりすると、スイッチの接点からのスパ   ーク(火花)で爆発する恐れがあります。
 ・プロパンガスは空気より重く床にたまります。ドアや床に近い壁を開けましょう  都市ガスは空気より軽いので天井に近い窓を開けうちわなどで扇ぎます。
 ・自分の住居に異常がないのに臭う場合はご近所の方にも聞いてみて下さい。
 《ガス漏れ、火災防止のために》
 ・ガステーブルはガス台に合った大きさのものを使用しましょう。ガス器具が大  きすぎると壁などを焦がす恐れがあります。
 ・ガス専用ホースを使用し、必ず安全バンドをつけましょう。また、ホースは2年  に一度は新しいものに交換しましょう
 ・ガスを使用しないときは必ず元栓を閉じましょう。また、長期間不在の時など   は、メーターボックス内の元栓も閉じておくと安心です。
 ・ガス器具の使用に関しては、自動点火方式の場合でも必ず着火を確認しまし  ょう。
 ・給湯過剰などの理由でマイコン式メーターが作動しガスが止まってしまった場  合は、マイコン式メーターの説明書を参照し、復旧して下さい。
 《ガス漏れ警報機について》
 ・ご自分で市販のガス警報器を設置するときは、ガスの種類に応じた機種や設  置場所に注意しないと正しく作動しません。取り付けの際は、必ずガス会社   にご相談下さい。
B電気
 「近所一帯が停電」または「自分の居住する建物全体が停電」している場合、し ばらく様子を見て、回復しない場合電力会社に連絡します。
 「自分の住居」だけが停電の場合、ブレイカー、漏電遮断機をチェックします。
 《戸内分電盤》
 ・電力会社から供給される電気は、各戸の電力計(メーター)を通って、室内の  戸内分電盤に供給されます。分電盤には、アンペアブレーカーや漏電遮断機  また、各コンセントへの配電用ブレーカーが設置されています。
 《アンペアブレーカー・漏電遮断機》
 ・各戸で使える電気の容量は、電力会社との契約で決まっていて、アンペア表  示されています。たとえば30Aと表示されている場合は総使用電流が30ア   ンペアまで可能で、これを超えると自動的にアンペアブレーカーが切れます。
 ・室内で使用している電気器具から漏電がおきた場合は、自動的に漏電遮断
  機が作動して切れます。
 ・長期間外出する場合もブレーカーは切らないようにしましょう。ガスの凍結防   止ヒーターなどが停止してしまう可能性があります。
 《ブレーカーが作動した場合の原因と対処》
 ・電気の使いすぎ
 ・コンセントや電気器具の故障によるショート。
 ・コンセントや電気器具に水がかかったための漏電。
  などの原因が考えられます。配電用ブレーカーの一つが切れた場合は、いっ  たん全部のブレーカーを切り、メインブレーカーと漏電遮断機を入れたうえで、  配電用ブレーカーの一つ一つを入れてみて、どの系統が原因かを調べてみま  しょう。
 ・電気器具を使用していないにもかかわらず再度切れる場合は漏電の可能性   が高いので電力会社に連絡して下さい。
 《契約アンペアを変更するときは》
 ・現在の契約容量から増やす場合は、電力の供給方式や建物の全体容量によ  っても制限がありますので、電力会社にご相談下さい(必要に応じ減らすこと  も可能です)。
 《アース》
 ・感電事故を防止するために、洗濯機や冷蔵庫、電子レンジなどアース線の付  いているものは、必ずアース線を接続しましょう。また、ガス管へアース線を接  続すると、爆発の危険がありますので絶対にしないでください。
 《その他》
 ・コンセントは、規格の電気容量(普通:1KW)以内で使用してください。いわゆ  る、「たこ足配線」は危険ですので絶対に避けてください。
 ・ヒーター、アイロンなどのつけっぱなしは、火災のもとになります。
Cベランダ
 ・ベランダの排水管は、基本的に雨水を流すためのものです。洗濯排水などは  洗濯排水を流せる構造の場合以外、絶対に流さないようにしてください。
 ・排水口はつまりやすいので、時折掃除するよう心がけましょう。
 ・ベランダに木箱やイスなど幼児にとって踏み台になる物を置くと、非常に危険  ですので十分に注意してください。
 ・ベランダの植木鉢、洗濯物などは強風に飛ばされることがあります。特に、重  量物は重大事故につながる恐れがありますので十分に注意してください。
 ・ベランダが非常時の通路になっている場合は、荷物などを置かないようにして  ください。
D火災が起きたとき、発見したとき
 日頃から消火器の設置場所と使用方法、非常口の位置、ベランダの避難ハッ  チの開け方や避難用具の使用方法、隣戸との仕切板が破れる素材かどうか  を確認しておくことが大切です。
 ・初期消火は大変重要です。消火器やバケツで消火作業ができる場合は近隣  と協力して消火作業をしますが、燃えている部屋の扉を急に開けると、酸素   が供給されて、火勢が増すことがありますので慎重に行動してください。
 ・電気器具からの火災の場合にはブレーカーを切り、ガス関係の場合は元栓を  閉めます。
 ・避難の時に余裕があればじぶんの部屋の窓を締め、延焼を防ぎます。
 ・火災の影響で停電になることがありますので、エレベーターの使用は絶対に   禁止です。
E地震を感じたら
 まず火の始末を行います。最初は軽い揺れでも、だんだん大きく揺れ出すこと もあります。地震かな?と思ったらすぐに行動を。
 ・身の危険を感じたら重量物やガラスの近くは避け、机の下などに避難し、最   低限頭部を守るように心がけます。
 ・余裕があれば、ドアが変形し開かなくなるのを避けるため、玄関のドアを少し   開けておきます。
 ・地震以外にも台風による河川の氾濫、津波などの警戒宣言が発令された場   合は、テレビやラジオの情報を良く聴き、公共機関の指示に従ってください。
 ・非常時に備えて、ポータブルラジオや防災用具を準備し、家族で避難場所を   確認しておきましょう。
4.更新
 契約満了日が近づきますと(賃貸借契約では通常2年間の契約となっております)、更新のご案内を
 お送りします。万が一、案内がない場合は、必ず事前にお問い合わせ下さい。更新の手続きは所定の
 方法で行いますので、ご質問などがあれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
(1)更新手続きの
  基本的流れ






        目次へ戻る
    
5.解約
 解約をする場合は、契約書記載の解約予告期間内にご連絡下さい。解約日までの期間が指定の解約
 予告期間に満たない場合は、その分の家賃相当額をご負担いただくことになりますので、ご注意下さい。
 また、電話だけでのご連絡はトラブルの原因になる可能性がありますので、必ず「解約届」を当社に提出
 してください。
(1)解約予告から
  敷金精算までの
  基本的な流れ




        目次へ戻る
 
(2)室内点検





        目次へ戻る
 退去時には使用した部屋などの原状回復をしていただきます。原状回復費用には、基本的に経年変化による劣化部分は含まれず、故意による改造や過失による汚れや傷についての補修費用をご負担いただきます。この費用はお預かりしている敷金と相殺し、余剰金がある場合には返還、不足が生じた場合には追加分をお支払いいただきます。室内点検は、入居時と比べて建物や設備がどのような状態に変化しているかを調べるものであり、後々のトラブルを防止するためにも必ず立ち会いにて点検してください。
6.退去時の注意事項
  退去時には以下の点にご注意ください。
(1)公共料金の支払い 





        目次へ戻る
電気・水道・ガスなどの退去検針は、お引越の1週間前程度に各担当営業所に連絡し、退去日までの料金を精算してください。精算をされていないと、退去日以降に使用した公共料金と区別できず、使用していない分まで上乗せして請求される場合があります。お客様番号が記載されている領収書などを準備しておくと便利です。
 また、電話に関しては116番に電話をして、移転または休止の手続きをお願いいたします。
(2)清掃・ゴミ処理



        目次へ戻る
退去の際には、部屋の清掃や荷物の置き忘れに注意し、不要品などは残さないようにしてください。不燃物や資源ゴミ、粗大ゴミなどは計画的に処分しないと、退去日当日に処分できない場合があります。万一不要品が残っていたり、清掃が不十分な場合は、別途処理費用や不燃物やゴミが残置された日数分の賃料をご精算いただく場合があります。
(3)鍵の返却

        目次へ戻る
入居時にお渡しした鍵は全てご返却ください。紛失された場合は、鍵一式を新調しますので、その実費をご負担いただくことがあります。また、コピーをしたものがあれば、処分しますのでお渡しください。
(4)その他の届出など



        目次へ戻る
・最寄りの郵便局に転居届(用紙は郵便局にあります)を提出しておくと、旧住所 宛の郵便物は1年間に限り新住所に転送されます。
・新聞、牛乳等の配達物を停止する旨の連絡をしてください。
・転出届を役所に提出してください。
・ご近所の方に一声賭け、迷惑とならないよにご注意ください。